国登録有形文化財である『旧二階堂家住宅』を活用した学習塾・フリースクール

福島県内で最先端の教育を

お問合せ
YouTube-地頭塾
旧二階堂家住宅
塾長ブログ

夏休みの自由研究(案)

水と油が交わらない理由について

油と水が交わらない理由は、分子の性質の違いにあります。


🔬 簡単に言うと…

  • は「極性分子
  • は「無極性分子
    この違いが、油と水が混ざらない原因です。

🌊 水の特徴:極性がある

水(H₂O)の分子は、酸素と水素の電気的な引っぱり合いの差によって、プラスとマイナスの電荷が偏っている極性を持っています。

この極性のある分子同士は、お互いに引き合う(「水素結合」など)ため、水同士はよく混ざります。


🛢️ 油の特徴:極性がない

油の分子(例:植物油、動物性脂肪など)は、電荷の偏りがほとんどない=無極性分子です。

無極性分子同士は引き合うことができますが、極性分子(=水)とは引き合わず、はじき合う性質があります。


🤝 結果として…

水と油はお互いに引き合わないので、混ざらず、分離してしまうのです。


🧪補足:混ぜる方法はある?

乳化(にゅうか)」という方法を使えば、一時的に混ぜることができます。

例:マヨネーズでは、卵黄に含まれる「レシチン」が油と水をつなぐ「界面活性剤」の役割を果たしています。

油分子の極性がないとはどういうこと?

簡単に言うと、

🔍 電気のかたより(=極性)がない、ということです。


🧲【まず、極性ってなに?】

「極性(きょくせい)」とは、分子の中で電気のかたより(+や−の偏り)があるかどうかを表す言葉です。

  • 例えば、水(H₂O)の分子では、
    • 酸素(O)は電子を強く引っぱる性質(電気陰性度)がある
    • 水素(H)は電子をあまり引っぱらない
  • そのため、酸素のまわりは**−(マイナス)っぽくなり**、水素のまわりは**+(プラス)っぽくなる**
  • 結果、水分子は「電気がかたよった分子=極性分子」になる

🛢️【油分子はどう違うの?】

油はたいてい、**炭素(C)と水素(H)**がたくさんつながった構造をしています(例:C₁₈H₃₆O₂ など)。

  • 炭素と水素の間では、電子の引っぱり合いがほとんどなく、
  • 分子全体としても、電気的にかたよらずバランスがとれている
  • つまり、「プラス側・マイナス側がはっきりしていない=極性がない」のです。

🎨イメージ図(文字で表現)

極性分子(水)

H(+) — O(−) — H(+)
→ 電気が O 側にかたよる

無極性分子(油)

CH₃ — CH₂ — CH₂ — CH₂ — ...(ずっと同じような構造)
→ 電気のかたよりがない

まとめ

分子の種類電気のかたより引き合う性質
極性分子ある(+/−)極性同士で引き合う水、アルコール
無極性分子ない(均等)無極性同士で集まる油、ガソリン

イラストにするとこんな感じでしょうか? Polar Molecule=極性分子 Nonpolar Molecule=無極性分子

子供心理・チャイルド心理資格取得講座卒業・修了証明 子供心理カウンセラー®資格資格認定証

関連記事

  1. 夏休みの自由研究(案)

  2. 「理由のない不登校」の背景にあるもの

  3. 青空の会に参加してみて

PAGE TOP