先日、知人づてに知った『青空の会』(不登校の子を持つ親の会-福島市)にお誘いいただき、当会に参加させていただきました。私を含め、9名ほどの参加者が集まり、それぞれの想いや経験を共有する貴重な時間となりました。
その中で、特に印象に残っている言葉があります。
「親が子どもに口出しをしなくなったら、不登校だった子が自ら親に話しかけてくるようになり、自分の将来のことを考えて動き始めた。」
この言葉には大きな気づきがありました。
多くの保護者の方が、不登校になったわが子を「どうにか学校に戻してあげたい」と願い、悩み、苦しんでいます。しかし、その想いが強くなるあまり、言葉で子どもをコントロールしようとしてしまい、かえって親子関係がこじれてしまうというお話が印象的でした。

「成果を認める」のではなく、「存在そのものを認める」。
この視点の転換に、多くの保護者が少しずつ気づき始めているように感じました。親が子どもを信じ、干渉を手放したとき、初めて子どもは自分の気持ちを親に伝えようとするのかもしれません。
また、仕事などで忙しい親のもとで育つ子どもが、「親に迷惑をかけたくない」と自分の気持ちを押し殺してしまっているという話もありました。子どもが苦しんでいる一方で、親自身もまた深く傷つき、葛藤している。中には、子ども以上に親の方が苦しいのではないかと感じさせられるケースもありました。
私は日頃、フリースクールを運営しながら不登校の子どもたちと接していますが、この会に参加して、改めて「親子関係の在り方」について考えさせられました。そして、保護者の苦しみにも寄り添えるフリースクールでありたいと、心から思いました。
不登校は決して「親のせい」でも「子どものせい」でもありません。
誰も責めることなく、ただ安心して話せる場があること。
この「親の会」が、その一つになっていることを願ってやみません。
青空の会は毎月第2土曜日14:00~17:00に開催しています。
次回は7月12日(土)14:15~市民センター3階307会議室で開催する予定です。
気になる方は以下のチラシをご参考ください。


地頭塾からご紹介も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。