書評『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』
先日読んだ書籍『学校に居場所がないと感じる人のための 未来が変わる勉強法』を紹介し、備忘録として記録しておきたいと思います。
自分のペースで未来を切り拓こう
「不登校になったら、もう普通の人生に戻れないのでは…」
そんな不安を抱えていませんか?
けれど、それは決して事実ではありません。
不登校を経験しても、学び直して大学に進学することは、誰にでも可能な道です。大切なのは、「どこからやり直すか」ではなく、「どうやって前に進むか」。この記事では、不登校から大学受験を目指すことの可能性と、そのためのヒントをお伝えします。
「不登校=ダメ」じゃない。今や特別なことではない時代に
不登校や中退を経験すると、「自分だけが取り残されている」と感じがちです。
しかし実際には、不登校は特別なことではありません。
文部科学省の最新データによると、
- 小中学生の不登校児童生徒:約34万人
- 高校生の不登校:約6万9千人
このように、不登校は決して珍しいことではなくなっています。
「自分だけがおかしい」と思い詰める必要はありません。
不登校の理由は人それぞれ。自分を責めないで
不登校の背景には、様々な理由があります。
文部科学省の調査や、当塾「地頭塾」でのヒアリング結果をもとに、主な理由を挙げてみましょう。
文科省のデータによる主な理由:
- 不安や抑うつ(無気力を含む)
- 睡眠の問題(朝起きられない・夜眠れない)
- 体調不良
- 学業不振(授業についていけない)
- 宿題ができない、提出できない など
地頭塾の生徒に聞いた主な理由:
- 友人関係のトラブル
- 勉強についていけない
- 友達ができない
どれも「甘え」ではなく、本人にとっては深刻な悩みです。
不登校の原因は多様で、一人ひとり違うことを忘れないでください。
不登校から大学を目指すメリット
不登校を経験したからこそ、大学進学には以下のような意味があります。
- 自分を見つめ直す時間が持てる
- 新しい人間関係を築ける
- やりたいことを探すきっかけになる
- 将来の選択肢(就職・進学)が広がる
特に「何をしたいか分からない」と感じている人にとって、大学進学は人生を見つめ直す絶好のチャンスになるでしょう。
大学受験に必要なのは、「自分に合う勉強法」
勉強を始めるときに忘れてはいけないのが、「自分に合った勉強スタイルを見つけること」です。
著者の場合は…
- モチベーションが保てる勉強法
- 効率よく学べる、自分の特性に合った方法
を重視していました。
ただし、自分に合う方法を見つけるには時間がかかります。
だからこそ、まずは「これかも?」と思った方法を信じて続けてみることが大切です。
完璧なスタートなんて必要ありません。「走りながら考える」くらいがちょうどいいのです。
成長スピードに不安を感じたら、こう考えてみて
不登校から学び直しを始めた人の中には、「思うように進めない」と悩む方も多いでしょう。
心身の調子が整わないこともあるし、やる気が出ない日もあります。
でも、それでいいんです。
ペースは人それぞれ。「3歩進んで2歩下がる」でOK。
大事なのは、「過去の自分と比べて、少しでも前に進んでいるか」という視点です。
「先週は頑張れたのに、今週は…」
「1か月前より勉強できていない…」
そんなふうに感じたら、「それでも前に進もうとしている自分」を褒めてあげてください。
成長には波があって当然。焦らず、止まらず、進んでいきましょう。
地頭塾からのお知らせ:不登校×大学受験を全力でサポートします
地頭塾では、これまで小中学生を中心にフリースクール+学習塾として活動してきました。
今後は、高校生や大学受験を目指す生徒にも対応し、学校復帰を目的にするのではなく、その先の進学・就職を見据えた長期的な学習支援を行っていきます。
不登校でも、大学受験は「誰にでも目指せる目標」です。
あなたのペースで、一緒に未来を描いていきましょう。
最後に
大学とは、多様な人が集まる場所です。
年齢も、背景も、学び方も、人それぞれ。
たとえ小中高で不登校を経験していても、あなたが大学生になる未来は、十分に可能です。
「遅れている」のではなく、「自分に必要な時間を過ごしている」だけ。
自分の道を、自分の足で、ゆっくりでも確実に歩んでいきましょう。